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キープ自然学校の夏バイト@清里(山梨)

今年の夏は、山梨県は清里にあるキープ自然学校というところで働いています。

キープ自然学校

キープ自然学校は主に小中学校・高校の林間学校や、
大学のゼミやクラブ等の合宿などで利用される宿泊施設で、
名前のとおりいろいろな体験プログラムも開催されています。

キープ自然学校
http://www.keep.or.jp/ja/shizen_school/


ここでの私の仕事は、自然学校という名前とはあまり関係のない、
布団の整頓やベッドメイキング、風呂・トイレ掃除などの館内清掃、厨房の洗い場などが主ですが、
キャンプファイヤーのセッティングやそれに使う薪割りなどもときどきあり、
それは自然学校らしい作業かもしれません。

薪割り
薪割り

キャンプファイヤー
キャンプファイヤー

私は掃除は嫌いじゃないし、ありがたいことに作業もせかせか忙しくやる必要もなく、
おまけに仕事仲間にも恵まれているので、本当に毎日気持ちよく楽しみながら働いています。

自然学校から見る八ヶ岳
自然学校から見る八ヶ岳

キープ自然学校の周辺には、清泉寮、パン工房、農場、ショップ、レストラン、教会など、
清里開拓の父といわれるポール・ラッシュさんが創設した
財団法人キープ協会が運営する様々な施設が広大な敷地に点在しています。

また、キープ協会の広大な敷地には森の中の自然歩道が充実していて、渓谷や滝などもあるので、
仕事が休みの日は周辺を自然散策するだけでも充分に楽しめてしまいます。

川俣渓谷
川俣渓谷

吐龍の滝
吐龍の滝

さらに、私が今寝泊まりしている寮は森の中にあり、鳥のさえずり、虫の鳴き声が聞こえてきて
部屋の中にいても自然を感じることができます。

ときには、部屋の窓の外を鹿が往来する姿を見ることもあります。

寮の部屋からの風景
寮の部屋の窓から


まあ、いろいろ書きましたが、自然学校で働き、休日は自然散策。そして寮が森の中。

木や森など自然が好きな私には好条件の環境です。


2年前から夏は北海道の利尻昆布のバイトに行ってましたが、
なんとなく今年は違うような気がして夏は何も予定を組んでいませんでした。

6月下旬に西日本の旅から帰ってくる数日前に、
旅も終わるし、さて今年の夏はどうしようと考えていたところ、絶好のタイミングで
千葉のヴィパッサナセンターで知り合ったJくんからメールをもらい、
キープ自然学校の夏バイトを紹介してもらいました。

突然来た波にただ乗ってみた感じでしたが、その波は思いのほか良い波だったようで
お陰さまでまた今年も思い出深い、素敵な夏を過ごすことができました。

Jくん、ありがとう!

そして、まだ終わっていないけど、この夏のバイトで出会ったすべてのみなさん。

私が毎日楽しく過ごせたのはみんさんのおかげです。本当にありがとう!

残りの日々もよろしくね。


7月からはじまったこのバイト。時間がたつのは早く残すところあと半月。

一日一日を大切に、残りのキープライフをエンジョイしたいと思います。






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こんにゃく収穫アルバイト@群馬

こんにゃく農家の住み込みバイトをやってきました。

この仕事は2年前に求人サイトで一度見かけたのですが、
その時は川上村でまだ高原野菜のバイトをやっていたのでタイミングが合わず、
行くことができませんでした。

そして、今年北海道から戻ってきた次の日に
何気なく求人サイトを見てみたら掲載されていて、
とくに何か予定があるわけでもなかったし、
このタイミングの良さは道が用意されたと考えることもできると思い、
応募してみたところ採用されたというわけです。

私が約1ヶ月半いたのは群馬県の高山村というところ。

群馬県吾妻郡高山村
高山村

群馬県はこんにゃくの国内の全生産量の85%を占めているそうです。


仕事は、機械で掘り起こしたこんにゃく芋の土を落として、
人が10人くらい入れそうなオリのような大きな鉄のかごにまとめて行くという作業。

土落としは地元のおばちゃんたちが中心でやっているので、
住み込みのバイトは土を落として箕にまとめられたこんにゃく芋を
大きな鉄のかごにどんどんまけていくという力仕事がメインです。

土を落とすときは芋から生えている生子(きご)もぽきぽき折って、
芋とは別に集めて行きます。

生子(きご)というのはこんにゃく芋からにょきにょきと伸びてくる、
早い話がこんにゃく芋の子ども。


夕方、畑から帰ってきた後は、その日集めてきた生子を
貯蔵するための薄い木の箱にまける作業があります。


この生子を翌年春植え付け、秋に種芋を収穫。
その種芋を翌年も植え付けさらに生長させ、
そしてその翌年、三年目にしてようやく出荷するのだそうです。

冬の間、生子と種芋は暖かくして貯蔵庫で保管します。


出荷する芋を収穫する畑のときは帰ってからの作業が生子を木箱にまけるだけですが、
種芋を収穫する畑のときは、その日収穫した大量の種芋も木箱にまけることになります。

多い時でコンテナ300個ほど、夜7時すぎまでかかることもありました。


ざっとですが、仕事内容はだいたいこんな感じです。


畑の土がぬかるんでいると仕事にならないので、雨の日やたくさん雨が降った次の日は休み。

だから休みのときはだいたい2連休で、ときには3連休になることもありました。

1ヶ月半ほどいましたが、結果的に10日以上は休みでした。


幸い群馬は伊香保や草津といった日本でも有数の温泉街があるところ。

伊香保や草津には行きませんでしたが、
高山村にもいくつか温泉があり、車で30分も走ればさらに選択肢が増えます。

休みの日は他にやることもないので、同じバイトの相方と温泉ばかり行ってました。


今年は秋になっても暖かい日が続いていましたが、
さすがにバイト期間後半になってくると寒い日も増えてきて、朝方などは氷点下になる日もあり、
白い息を吐きながら、霜が降りた畑で手や足先の感覚を失いながら作業することもしばしばでした。


すべての畑の収穫が終わったあとは、種芋の選別作業が一週間くらいありました。

腐っていたり、病気になっている種芋を取り出し、
問題ない種芋は機械で大きさや重さで分けていきます。

ここでは、おばちゃんたちが一つ一つ手に取り土を落としながら選別した種芋を運んだり、
機械で仕分けられた種芋の入ったコンテナを積み上げて行ったり、
それをまた貯蔵のための木箱にまけるといった作業をしました。


11月、12月の住み込み系のバイトはみかんが有名ですが、
人気があってリピーターも多いらしく、なかなか空きがないという話をよく聞きます。

みかんの他にはなかなか仕事が見つからないこの時期に
1ヶ月半という短い期間でサクッと働けるところが
こんにゃくバイトのいいところではないでしょうか。

この時期に住み込みバイトを探している方、群馬に行ってみてはいかがですか?



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利尻昆布アルバイト2011

今年の夏も、北海道は利尻島で昆布干しのバイトに行ってきました。

昨年と同じ家にまたお世話になり、2年目ということでみんな顔なじみで、
仕事もやりやすくとても楽しかったです。

今年は天気に恵まれ、7月中にすべての昆布を干し終わりました。

仕事内容などに興味がある人は去年の記事を参照してください。


今年利尻で撮ったいろんな写真です。

利尻富士笠雲
利尻富士にかかる笠雲

磯にかかった虹
磯に出現した不思議な虹

利尻の空
ある日の空

利尻の夕焼け
ある日の夕焼け(画面右に浮かぶ島が礼文島)

ウニ漁磯舟
ウニ漁の磯舟

バフンウニ
ウニ


利尻の雨雲
恐ろしいくらい発達した雨雲(この直後ものすごい勢いの嵐がきました)

利尻山にかかる虹
利尻山にかかった大きな虹

日本丸
沓形港に寄港していた豪華客船「日本丸」

飲むべや食うべや
飲むべや食うべやフェスティバル(8月下旬)


私は利尻も昆布の仕事も好きですが、何より家族の方たちがみんなよくしてくれるので、
とても居心地がよくまた翌年も来たいと思わせてくれるのがありがたいです。


今年は利尻だけでなく、礼文島にも縁があって遊びに行ってきました。

春に沖縄に寄ったときに泊っていた月光荘で友達になったTちゃんが礼文島出身で、
夏は昆布バイトで礼文に戻っているということだったので、
利尻の行き帰りに礼文にも何日か滞在してとても楽しい時間を過ごしました。

利尻では漁家さんの家に住み込みなので他の家のバイトの人とほとんど交流がないですが、
礼文ではバイトは寮での共同生活で友達もできるし、また利尻とは違ったバイト生活が送れそうです。

私もその寮に転がり込んで、みんなでわいわいがやがや楽しい感じでした。


今年もまた素敵な夏を過ごすことができました。みなさんありがとう☆



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きび刈りバイト@西表島

昨年の12月から今年の3月くらいまで、
沖縄は西表島でさとうきびの収穫(通称きび刈り)のバイトをやってきました。


住み込みバイトの中ではきび刈りは結構有名で、
私もだいぶ前から知ってはいたのですが実際にやるのは今回が初めて。

さとうきび
さとうきび畑


さとうきび畑と聞くと、ざわわ〜ざわわ〜♪ なんて感じで
さとうきびがそよ風にゆられるのどかな風景をイメージする人もいると思うけど、
その裏では、汗だく泥まみれでせっせと働く農家の人たちがいるのです。

少なくとも収穫作業に関して言えば
そんなのどかなイメージとはまったく違う世界です。



朝はだいたいどこの農家も8時くらいから仕事開始。

午前中の仕事はさとうきびをナタでバシバシ切り倒していく
通称“たおし”と呼ばれる作業。

何本か切り倒したら、それを所定の位置に運び出して
さとうきびの山を作って行きます。

さとうきびをナタで倒して、数本まとめて運び、山に積み重ね、
ある程度山が大きくなったらまた新しい山を作る、という作業を
ひたすら繰り返します。

テキパキ、シャキシャキ体を動かす完全な肉体労働です。


きび刈りは作業中にハブに出くわすことがたまにあるけど、
この“たおし”をやっているときに目の前にいきなり出現するパターンが多いです。

きびの根元にはきびの枯れ葉が積もっていて、
たおす時はその枯れ葉を払いのけてから根元を切ります。

厄介なことにこの枯れ葉の下にハブがいるのです。

横で一緒に作業していたきび刈りベテランのOさんのところに出てきたときは、
ナタの側面でハブの頭を何度も力強くぶっ叩いて、その場で即死させていました。

ハブの亡骸は、畑の近くの木によくとまっている
天然記念物のカンムリワシの近くに持っていくと食べに来たりします。

Oさんや親方のところには何度か出てきたけど、
幸い、私のところには最後までハブは現れませんでした。


たおしの作業は仕事開始からひとまず10時の休憩まで。

最初の1ヶ月くらいはまだ体力もついてないし、いまいちコツもわからないので、
この朝一の2時間でかなりの体力を消耗します。

晴れの日だと開始早々汗だく、2時間汗かきっぱなしでびしょびしょ、
水がぶ飲み、たぶん相当なカロリー消費量だと思います。


だいたいどこの農家もラジオを聴きながら作業をしているので、
時報の音に合わせてぴったり10時に休憩。

ボリュームたっぷりの朝飯を食べても、
この10時の休憩の時には小腹がすいてお菓子をバリバリ、お茶がぶ飲みです。


結構ゆっくりと休憩したあとは、ナタをカマに持ち替えて、
今度は“かさぎ”という作業に入ります。

かさぎは、休憩前に積み重ねて山にしたさとうきびを一本一本手にとって、
梢頭部(先端部分)を切り落とし、茎についている枯れ葉をはがす作業です。

茎だけになったさとうきびは積み重ねて束にして、
最後にロープできつく縛ります。

かさぎは最初のうちはぜんぜん作業がはかどらず、もやもやしてしまいますが、
慣れてくればだんだん早く、リズムよく出来るようになってきます。

さとうきび
かさぎ終わったきび。奥の方に見えるのはまだかさいでないきびの山


12時くらいまでかさいで、午前の作業は終了。

家に戻って昼食を食べます。

私がお世話になっていた家では、おばあが作ってくれる昼ご飯を毎日頂いていました。

他の家に手伝いに行ったりしたときは、手作り弁当や買ってきた弁当などを
手伝い先の家で用意してくれます。


ちなみに、きび刈り期間中の食事(朝と夕)は、
自炊をするか製糖工場に食べに行くかを選べます。

自炊の場合は日給6000円で食費込み。
工場の食堂に食べに行く場合は、日給5000円で食費は出してくれるというのが慣例。

私は製糖工場に食べに行ってましたが、この工場の食事が量が多いことで知られていて、
たとえばある日の朝食を例にとると、ご飯、具だくさん味噌汁(どんぶり)、
ハンバーグ、目玉焼き、キャベツ、煮物系のおかず、漬もの。

ハンバーグ&目玉焼きが特大ソーセージ×2に変わったり、
揚げ餃子×7の日もあったり。

ある日の夕食にはかつ丼とミートソーススパゲティ(これ両方?みたいな)が出てきたり、
たまに出てくるタコライスは特盛りで、その日の食堂はまるで大食い選手権みたい。

毎日が毎日そんな感じではないけど、タッパー持参して持って帰る人も少なくない。

私の場合はきび刈りでカロリー消費していたし、味はどれもおいしかったので
毎回難なく完食していました。


さて、話を元に戻します。

昼飯を食べて、午後は1時くらいからまたひたすらかさぎます。

かさぐきびがなくなってきたら、またきびを倒して山を追加。

そしてまたかさぐという感じで、3時の休憩をはさんで、
5時前にすべてのきびをかさぎ終え、一日が終了。


ちなみに、かさぎ終わって縄で束ねられたきびは、
大きなユニックがやってきて製糖工場に運ばれていきます。


きび刈りの一日はだいたいこんな感じです。

私はいくつかほかの農家にもよく手伝いに行きましたが、
始まる時間や終わる時間が多少速かったり遅かったり、
かさいだあとのきびの積み重ね方などに若干違いはあるものの、
基本的にはどこの農家も同じような感じでした。


休みは週一回くらいのペース。

休みの日でなければ、雨が降ろうとなんだろうと
カッパを着て長靴をはいて泥まみれになりながらでもやります。

スコールのようなゲリラ豪雨なみの雨が降ってたちまち畑が水没してしまい、
田んぼの中できび刈りをやっているような日も何回かありました。

今年は例年になく雨が多い年だったみたいで、
1月、2月はほとんど毎日カッパを着て作業していました。

たおしの時なんかは結構ハードに体を動かすので、
カッパを着て作業をしていると間もなく中が蒸れてきて、
カッパを着ているのに全身服がびしょびしょになってしまい、
おまけに乾かないので、そんな時の不快指数はかなり高め。


きび刈りは重労働で大変な仕事として知られているように、
腰や肩や腕、手のひらなどに徐々にダメージがきます。

人によっては最初のうち腕がパンパンに腫れたり、
ずっとしびれがとれなかったりすることもあるみたいです。

私の場合は、腫れやしびれこそありませんでしたが、
基本的にきび刈り期間中は、夜中ふと目が覚めると腕がずきずき痛かったり、
朝の起きたてはたいてい手のひらや指の関節が固まっていて
痛くて握れない状態でした。


西表のきび刈りは、農家にもよりますが、
だいたい1日で一人最低1トンというノルマがあります。

慣れてくれば普通に誰でも1トン以上できるようになりますが、
そのためには、いかに作業のスピードを上げるかを思考錯誤しながら、
私はとりあえず全力を心がけていました。

これはたぶん、みんな同じだと思います。

中には、きび刈りは「自分との闘い」とか「自分の限界への挑戦」とか言う人もいるけど、
実際やってみるとその意味がよくわかります。

たおしの時なんかは、いくらしんどくて途中で休みたくなってきても、
周りに後れをとるわけにもいかないので、めげそうになる気持ちと闘いながら、
10時の休憩まではガッツでのりきるわけです。

特に、まだ体力や筋力がなくいろんなコツもわかっていない最初のころや、
慣れてきてもやたらと暑い日や二日酔いの日などは
まさに自分と闘いながらやることが多かったような気がします。

過酷な練習を繰り返すことで肉体と精神を鍛えて
常に上を目指すアスリートのような感じというとちょっと言い過ぎかもしれませんが、
そういう意味では、きび刈りはスポーツみたいな要素があるかもしれません。

ちなみに、きび刈りは島によってもいろいろやり方が違うみたいで、
八重山諸島のなかでも特に西表は体育会系というかガツガツした感じで、
作業のスピードも速いらしく、西表できび刈りを経験した人が、
波照間や小浜などほかの島に行くととても重宝されるそうです。



なんのダメージもなかったロンTが4ヶ月でこのあり様


ここまで書いたものを読むと、
きび刈りはただきつくてしんどいだけの仕事に見えるかもしれません。

確かに人によっては1日、2日でやめて帰ってしまう人もいるみたいだけど、
逆にきび刈り好きのリピーターも実は少なくないのです。

実際に今回私が4ヶ月間一緒に仕事をしていたOさんも
きび刈り歴10年くらいのベテランだし、
私自身もまたやってみてもいいかな、と思っています。

私の場合はもともと空の下で自然に囲まれて汗かきながらする肉体労働、
特に第一次産業に関わる仕事が性に合っているので、
きび刈りも結構楽しみながらできました。

もちろん、上に書いたようにいろいろ大変な部分もあるけど、
1日の仕事が終わった後はとても清々しく、何とも言えない充実感があるのです。


しかし、良い面はそれだけではなく、きび刈りにはほかでは味わえない
きび刈り特有の面白さがあると私は思っています。

体力や筋力もついてきて、たおしやかさぎのコツも徐々にわかってきて、
ナタやカマの扱いにも慣れてくるにしたがって、作業のスピードが速くなってきます。

上達していく過程にももちろん面白さはあるけど、
それ以上に面白いのは、その作業のスピード感です。

特にかさぎは頭で考える間もなく、手が動きを覚えていて、
シャッ、シャッ、スパッ、シャッ、シャッ、シャ、みたいな感じで
次々ときびをかさいでいくあのスピード感は結構快感だったりします。

ほどよいサイズで扱いやすく、
しかも枯れ葉が簡単にはがれてかさぎやすいきびだったりすると、
手が勝手に動いているような感じになり、そのスピード感はさらに楽しく快感で、
百本でも千本でもかさいでやるぜ!みたいな気分になってきます。

作業に没頭しすぎて、気が付くと
いつの間にかきびの残りが少なくなっていることもあります。

かさぎだけじゃなく、たおしをやっているときにも言えると思うけど、
作業をしているうちにアドレナリンが出てきて、興奮状態になり、
それが一種の快感を引き起こしているのかもしれません。

決して楽な仕事ではないし、お金がいいわけでもないのに
きび刈り好きのリピーターが意外と多いのは
たぶんこの辺に理由があるんじゃないかと私は思います。



さて、西表のきび刈りでほかに書き忘れてはいけないのは、
アフター5でしょうか。

つまり、お酒です。

私は翌日にひびくのが嫌だったのでほどほどにしていましたが、
たまに飲みすぎて二日酔いの状態できび刈りをするとほんとにしんどいです。

私がお世話になっていた家の親方はほとんど毎晩泥酔している人で、
夜中の2時、3時まで飲んでいても朝は8時からバリバリ働いていました。

たまに夕方くらいまで寝てる日もあったけど、
それにしてもほとんど毎日二日酔いできび刈りをするのはすごい。

島の人はタフです。

そんな親方が飲んでいた泡盛がこれ。



【琉球泡盛】直火請福(じかびせいふく)

親方だけじゃなく、私が西表で参加したどこの酒の席でも
通称「島(しま)」と呼ばれるこの泡盛が出てきました。

これも今回のきび刈りの良い(?)思い出です。

私は
この請福にさとうきびをつけた「きび酒」を作りましたが、
とてもおいしかったです。


ところで、泡盛は次の日には残らないという話があるけど、あれはウソです。

それなりの量を飲めばしっかり二日酔いになるので注意してください。



最後にきび刈りの道具を紹介します。

きび刈りグッズ

●ナタ(左)
これできびの根元をガンガンぶった切る。1日に数百回は振り下ろします。

●きび刈り専用のカマ(真ん中)
基本的な使い方は梢頭部(先端部分)をカマで切り落として、
先端の二股をきびに滑らすように動かして枯れ葉を落とします。

●手袋(右)
手のひらがゴムの結構丈夫な手袋だけど、2週間ももたない。
ちなみに軍手だと1日、2日で穴があいてしまいます。


きび刈りは、自然の中で汗かいて身体を動かすのが好きな人や
ジムとかじゃなくて働きながら自然に筋肉と体力をつけたい人、
野性的な感覚を呼び戻したい人などにおすすめです。





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利尻昆布アルバイト

北海道は利尻島で昆布のアルバイトをやってきました。


利尻島は日本最北の地である稚内からフェリーで西に1時間半くらいのところにある離島で、
近くにある礼文島とともに観光名所にもなっています。

昆布もこの地域の名産品として知っている人も多いと思います。

礼文から見る利尻
礼文島から見る利尻島


私が働かせてもらったのは養殖昆布やウニ漁などをやっている漁家で、
仕事内容は昆布に関わること全般。

1本50メートルの昆布の付いたロープ110本をひと夏で海から引き上げ、
干して乾燥させて既定の長さに切りそろえ、端の変色している部分などを切り落として、
品質別に等級分けし梱包して出荷するというのが養殖昆布の夏の間の基本的な仕事です。

昆布



昆布を干す日は早朝の3時くらいから仕事開始。

漁師の人たちが沖に沈めてあるロープを舟で引き上げてきて、
そのロープを港でトラックに移しかえるという作業から1日が始まります。


すぐに慣れますが最初のうちはこの作業がけっこうハードで、
海水が飛び散って目が開けられなかったり、ロープを握る手に力が入らなくなってきたりして、
それなりにガッツが必要です。


トラックに乗せた昆布を近くの干し場まで搬送し、
ロープを引きずり落としてから昆布を切り離して一枚一枚手作業で干していきます。

昆布干し作業は島のパートの人たちも一緒になって総勢15人くらいでスピーディーに行います。


私たち住み込みバイト組は昆布を干しながらも沖でロープを引き上げている舟を時々確認し、
舟が動き出したらまたトラックに乗って急いで港に戻り、
舟からトラックに昆布を移し替え、干し場まで搬送という流れ。


ゆっくりと朝日を鑑賞する暇もなく忙しい時間帯です。


天候や昆布の状態などにもよりますが、1日平均6本から8本のロープを引き上げて、
朝の6時くらいにはすべて干し終わり、朝食。


日中は9時半か10時ころから干した昆布の見回りをして、
くっついていたり、しわが寄っていたり、ねじれたりしている昆布を整えます。


昼食後、乾燥状態にもよりますが2時、3時ころから干した昆布の回収作業。

パートの人たちも一緒にやります。

4時、5時くらいには終了。


晴れの日はだいたいこんな感じの一日です。

倉


予想外に曇りだったり、天気が安定しない日で
午後になってもまだ昆布が生乾きのときももちろんあって、
そんな時は畳一畳くらいの大きさの金網(通称オリ)に昆布を敷き詰めて、
倉の中に積み重ね、温風で乾燥させる作業が必要になってきます。

この作業は時間も手間もかかるし、次の日の仕事も増えるのでできれば避けたいのですが、
今年はあいにく天気に恵まれず、しばしばやることになりました。



これ以外にも製品作りの仕事があります。

天気が悪く昆布を干さない日やすべての昆布を上げ終わったバイト期間の後半などは
この作業がメインになります。

朝7時から夕方5時まで。
昼1時間と午前午後1回ずつの休憩以外は一日中ひたすらハサミで昆布を切り続けます。

正確に切るだけでなくスピードも要求されるので見た目よりも神経を使う作業です。



他にもいろいろな作業がありますが、基本的にはだいたいこんな感じです。



晴天が多ければ7月中にすべての昆布を上げ終わることもあるそうですが、
今年はこの道40年以上という父さんがこんな年は初めてだと言うほど曇りや雨が多くて
昆布を干せない日々が続いたこともあり、昆布を上げ終わったのはお盆を過ぎていました。



お世話になった家の人たちにもいろいろと良くしてもらって、
とても恵まれた環境だったと思います。

食事は海の幸が多く毎日おいしいものを腹いっぱい食べさせてもらいました。

たまに朝採ってきたウニをどんぶりでいただくこともありましたが、
ウニが特に好物ではない私にはもったいないくらいでした。



利尻では夏の間、お祭りや花火大会、アルバイトの交流会など
ちょくちょくイベントごとがあって、それがまた楽しみの一つでもありました。

個人的に時間をもらって利尻山登山や礼文島にも足をのばしたりして、
ほとんどが国立公園に指定されている両島の自然を満喫することもできました。

利尻山
利尻山登山

礼文桃岩
礼文島桃岩



昨年の長野の高原野菜のバイトでも感じましたが、今年昆布バイトをやって、
私はやっぱりこういう仕事が好きだということをまたあらためて実感しました。

“こういう仕事”というのは、大別すれば第一次産業ということになるのかもしれません。

自然の中で早朝から朝日を浴びながらバリバリ身体動かして働いていると、
自分の魂がそこにピッタリとハマっているというか、生命力があふれ出てくるというか、
心身ともに活気づいてくるような感じがしてくるのです。



住み込みバイトはいくつか経験していますが、利尻の昆布バイトはおすすめです。

利尻山
利尻山(9月)



ちなみに利尻昆布はこんな商品にもなっています。

利尻昆布白髪染め


利尻のおばあちゃんの間でも評判がよく、
製品作りのときなど何度か話題になってました。




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