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熊野古道歩き旅 大峯奥駈道〜中辺路

1か月以上前になりますが、ちょうどゴールデンウィークのタイミングで、
世界遺産の熊野古道をテントかついで10日間かけて歩いてきました。


友人知人に熊野古道に行ってきたという話をすると、
意外にも、「どこそれ?」という反応が多くてちょっとびっくりしています。



というわけで熊野古道について簡単に解説。


熊野古道とは、紀伊半島にある熊野三山
(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に通じる参詣道のことで、
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。

熊野古道は主に以下の6つのルートのことを言います。

* 紀伊路(渡辺津-田辺)
* 小辺路(高野山-熊野三山、約70km)
* 中辺路(田辺-熊野三山)
* 大辺路(田辺-串本-熊野三山、約120km)
* 伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)
* 大峯奥駈道(吉野-前鬼-熊野三山、約140km)




この中で今回私が歩いたのは「大峯奥駈道」(おおみねおくがけみち)と
「中辺路」(なかへち)の一部です。


大峯奥駈道は、修験道の聖地「奈良吉野山」と「熊野三山」を結ぶ修験者の修行の道で、
標高千数百メートル級の険しい起伏に富んだ大峰山脈を縦走する、
熊野古道の中でも最も険しいルートとされています。

熊野古道は一般的に参詣道として知られていますが、
大峯奥駈道に限っては参詣道というよりも修行の道であり、
熊野古道の中では異色なルートといえます。



この旅の詳細は、旅日記という形で別のブログにアップしましたので、
もし良かったら読んでみてください。(ちょっと長めです)



熊野古道 大峯奥駈道〜中辺路歩き旅日記
http://kumanokodo32.blog133.fc2.com/





さて、私は大峯奥駈道の縦走に始まる今回の旅をするにあたって、
実は自分の中でいくつかテーマがありました。

テーマというより検証といった方が正しいかもしれません。



で、その検証とは

1、自分が生かされているということを実感すること。

2、宇宙は、必要なものを必要な時に必要なところへ与えてくれるということ。

3、人間はわずかな食事で生きていけるということ。


この3点です。


1をもう少し具体的に書くと、
自分の人生は自分の意思で生きているというのは疑いようもないことですが、
もし人間には運命や宿命があって、この世で何かしらの使命があり、
まだ自分にはやるべきことがあり生きなければならない運命にあるなら、
極端な話、たとえば死ぬか生きるかという極限の状況に遭遇したとしても、
目に見えない何か大きな力によって強制的に生かされるのではないか、
ということです。


ここまで極端ではなくても、
毎年必ず何人か行方不明者や亡くなる人が出る大峯奥駈道を
ただ無事に踏破したというだけでも、
それは何かに導かれ生かされたと捉えることもできると思うのです。



私はゴールデンウィークのような人が多い時ではなく、
なるべく平日の人が少ない時を選んで観光や外出をするタイプで、
できれば今回の旅もそうしたいと思っていたのですが、
いろんな状況が関係して、気が付いてみたらどんぴしゃで
連休にかぶってしまいました。

しかし、今回の旅に限っては
偶然にも人が多いゴールデンウィークだったからこそ
何事もなく無事に本宮までたどり着けたのではないかと思っています。



まず、私は地図を持っていませんでした。

山道を、まして一人で縦走する場合、
あらかじめ予定しているルートの地図を携帯するのは常識なようで、
実際持っていない人には一人も会いませんでした。

これは私のただの準備不足という単純な話ではなく、
もし何かに導かれているとするならば、
逆に地図など必要ないのではないかという思いが頭の片隅にあったわけです。

さらに当日の朝に大峯奥駈道に行くことを決めたということもあり、
これから1週間かけて縦走するという山道の情報はゼロに等しい状態でした。


そんな状況の中、道中私はいろんな人に出会い、その人たちに地図を見せてもらい、
その人たちからいろんな情報を収集することが出来ましたし、
さらに何度か道を見失って誤った方向へ進みかけた時も、
人がいたことで正しい道に戻ることが出来たという場面もありました。



また、私は食糧をカロリーメイトの類しか持って行きませんでした。

これもただの準備不足という単純な理由だけではなく、
人間はどれだけ食べ物の影響を受けているのか、
つまり少しの食事でも問題ないということの検証と、
もし私に食べ物が必要なら、
必要なものは必要な時に必要なところへもたらされるという
宇宙の法則が働くはずだという考えがなんとなく頭の片隅にあり、
結果、食糧はカロリーメイトだけになってました。



まず、必要なものは必要な時に必要なところへもたらされるという部分について
これは旅日記を読んでいただければわかりやすいと思いますが、
ありがたいことにその通りの出来事が何度も起こったと私は実感しています。

これは食糧という狭い範囲のことだけではなく、
人との出会いやその人たちから得た情報、
さらにその人たちのやさしさなども含まれます。


しかし、人間は少しの食事でも問題ないという件に関しては、
これも旅日記を読んでいただければわかりますが、
実際のところは、私の場合カロリーメイトだけではなく
しっかりと十分な食事が必要だったという気づきに至りました。


現代病の原因の大半は飽食にあるとか、
肉食は霊的成長の妨げになるとか、マクロビとか、ナチュラルハイジーンとか、
あげくの果ては、インドのヨガの達人はまったく食事を必要としないといった具合に、
ここ数年の私は、知識ばかりが先行し
食に関してちょっと頭でっかちになっていた部分がありました。


私は少しの食事でも問題ないと本気で思い込んでいたのでしばらく気づきませんでしたが、
後から考えると日に日に衰弱していたのは明らかで、私に食べ物が足りていなかったからこそ、
幸いにも道中何度か食糧をいただくやさしさに恵まれたのだと思っています。


これは、必要なものは必要な時に必要なところへもたらされるという
宇宙の法則が働いたと捉えることが出来ると思います。


そんないくつかの出来事が、
私の食に関する知識をすべて一蹴し、ただ目の前に与えられた食べ物を
天からのお恵みとして純粋に感謝していただくことの大切さにあらためて気づかされ、
また、私はヨガの達人でも何でもないので、
いまのところまだ食事は必要だということを心底痛感しました。




あらためて繰り返しますが、これらすべてのことはゴールデンウィークという
人が多いタイミングだったからこそ起こり得たことだと思っています。


もし逆にゴールデンウィークじゃなくて、
人のほとんどいない平日に行っていたとしたら私はもっと衰弱していたはずですし、
道を見失ってどこか山の中に迷い込んでいたかもしれません。

それよりも何よりも、出会って話をすることで
私はいろんな人から元気をいただいた気がしていますが、
人に出会うこともなく話をすることもなかったとしたら
さらに過酷な旅になっていたと思います。



天候や日程など自分を取り巻くあらゆる状況をすべて必然と考えるなら、
私は今回の旅で、導かれ生かされたと自信を持って言うことが出来ます。



こんな感じで私は熊野古道の旅でいろいろな発見や学びがあったわけですが、
その中でもとても大切な気づきが一つありました。



それは・・・


焦らずゆっくりと着実に落ち着いて一歩一歩進んで行けば、
たとえどんなにしんどい道であろうといつかは終わりが来るということ。


100キロ以上の山道を歩くなかで、そんなことをあらためて気づかされました。


逆に言えば、歩かなければ終わりは来ないということです。

だからどんなに肉体的、精神的にきつくてしんどかったとしても、
とりあえず足を一歩前に踏み出す。

嫌だろうが楽しかろうが動くしかなく、
とにかくどんな道だろうと前に進まなければ終わりはない。



重要なことは、足を一歩前に踏み出すことなのです。



一歩前進すれば、一歩ゴールへ近づきますが、
立ち止ったままなら何も状況は変わりません。


とにかく一歩でも前に進む。少しでも動く。


そうすれば自分の位置が変わり周りに見える風景が変わり、
自分を取り巻く状況が変わってくるのです。



おわかりかと思いますが、これは山道を歩く時だけの話ではありません。

人生のいろんな場面に言えることだと私は思っています。



どんな状況であろうとそれに感情を振り回されることなく、
いたって平静な心で着実に一歩一歩前進する。

そんな心の強さを、私は今回の旅で少しは養えたような気がしています。


熊野古道 大峯奥駈道〜中辺路歩き旅日記
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