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山の民サンカ(山窩)と五木寛之「風の王国」

サンカ(山窩)とは、川魚や山の幸などを狩猟採集しながら、
季節に応じて日本の山の中を放浪生活していた人々のことです。

セブリ(瀬降り)といわれ、独自のテントを張って生活することもあり、
竹細工で農作業に使う箕を作ったり直したりして里の人とも交流があったそうです。

日本が急速に近代化される中でも戸籍を持たず、
昭和に入ってからもその生活スタイルを続けていたといわれています。


私はアイヌ関係の本の中で、このサンカという人々の存在をはじめて知りました。

日本の原住民といわれる縄文人は、大陸からの渡来人である弥生人に住むところを奪われ、
山間部や東北、北の大地へと追いやられていったという歴史がありますが、
一説ではアイヌは縄文人の末裔とも言われています。

そして、このサンカと呼ばれる人々もアイヌと同様に原日本人だという人もいます。


西表島でのキャンプの記事などでも書きましたが、
私には自然と一体化したい、自然の中で生きたいという欲求があり、
究極は自然の中に身ひとつでほっぽり出されても生きていける術を身につけたい
という願望があります。

また、私は迷うことなく海より山が好きで、住むなら森や山の中がいいと思っています。

映画「もののけ姫」のなかで主人公のアシタカが
旅立つ前に暮らしていたような集落で生活するのが私の理想です。

そんなところから、私はサンカの人々が山の中を縦横無尽に移動しながら
生活をしていたというところに大変興味があるのです。

しかも、昭和に入ってもそういう人たちがいたというのが驚きです。

ちなみに、アシタカは大和朝廷に追われて北の地の果てに隠れ住んでいた
エミシ(蝦夷)という設定なんだそうですが、蝦夷は日本の土着民ですので、
アシタカも縄文人を祖先に持つといわれるアイヌやサンカと同様、
原日本人ということになるのです。

サンカについていろいろ調べてみると
私の興味のあることがらが、すべて縄文や原日本人というキーワードで
結びついてることがわかりました。


さらに、サンカのことがとてもうまくわかりやすく書かれている参考資料として、
五木寛之の「風の王国」というサンカを題材にした小説があることを知り、
早速読んでみました。

「風の王国」では、サンカは現代になっても
二上山を聖地とする二上講として存在しているという設定で、
山伏や修験道のような集団という感じで描かれていてます。

読んでいるとつい、そういう団体が実際に存在するような気にさせられます。


二上講では「歩く」という行為が行のひとつとされていますが、
五木寛之さんはこの小説で、サンカを題材にして
「歩く」ということをひとつのテーマとして書きたかったと語っています。

私は機会があれば登山もしますが、
山を歩くという行為が何か神聖な感じがしながらもどこかで修行のような感覚があり、
普通は5合目から登る富士山もわざわざ麓から登ってみたり、
修験道の修行の道として知られる熊野古道の大峯奥駆道を縦走してみたりと、
過去世では修験者だったことがあるのではと自分で思うこともあります。

富士山も奥駆道もとにかくひたすら歩いたという記憶があり、
歩くことがひとつの行とされるのは理解できる気がします。

比叡山に千日回峰行という荒行があり、私も前から気になっていたのですが、
五木さんはその行を満行した僧と合って話したこともあるそうで、
「風の王国」はそんなところともつながりがあるのかもしれません。

もちろん、サンカの精神性や歴史などいろいろ詳しい記述もあるので、
興味ある方にはおすすめの本です。



また、以下のサイトもとても参考になります。

サンカ(山窩)を考える
http://www.kumanolife.com/History/kenshi1.html

山窩(サンカ)とは何か
http://www63.tok2.com/home2/ahonokouji/sub1-23.html

サンカの最後の一人という人の記事
http://www.gyouseinews.com/index.php?option=com_content&view=article&id=63:2009-07-09-00-51-51&catid=35:2009-07-08-21-53-34&Itemid=56





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こんにゃく収穫アルバイト@群馬

こんにゃく農家の住み込みバイトをやってきました。

この仕事は2年前に求人サイトで一度見かけたのですが、
その時は川上村でまだ高原野菜のバイトをやっていたのでタイミングが合わず、
行くことができませんでした。

そして、今年北海道から戻ってきた次の日に
何気なく求人サイトを見てみたら掲載されていて、
とくに何か予定があるわけでもなかったし、
このタイミングの良さは道が用意されたと考えることもできると思い、
応募してみたところ採用されたというわけです。

私が約1ヶ月半いたのは群馬県の高山村というところ。

群馬県吾妻郡高山村
高山村

群馬県はこんにゃくの国内の全生産量の85%を占めているそうです。


仕事は、機械で掘り起こしたこんにゃく芋の土を落として、
人が10人くらい入れそうなオリのような大きな鉄のかごにまとめて行くという作業。

土落としは地元のおばちゃんたちが中心でやっているので、
住み込みのバイトは土を落として箕にまとめられたこんにゃく芋を
大きな鉄のかごにどんどんまけていくという力仕事がメインです。

土を落とすときは芋から生えている生子(きご)もぽきぽき折って、
芋とは別に集めて行きます。

生子(きご)というのはこんにゃく芋からにょきにょきと伸びてくる、
早い話がこんにゃく芋の子ども。


夕方、畑から帰ってきた後は、その日集めてきた生子を
貯蔵するための薄い木の箱にまける作業があります。


この生子を翌年春植え付け、秋に種芋を収穫。
その種芋を翌年も植え付けさらに生長させ、
そしてその翌年、三年目にしてようやく出荷するのだそうです。

冬の間、生子と種芋は暖かくして貯蔵庫で保管します。


出荷する芋を収穫する畑のときは帰ってからの作業が生子を木箱にまけるだけですが、
種芋を収穫する畑のときは、その日収穫した大量の種芋も木箱にまけることになります。

多い時でコンテナ300個ほど、夜7時すぎまでかかることもありました。


ざっとですが、仕事内容はだいたいこんな感じです。


畑の土がぬかるんでいると仕事にならないので、雨の日やたくさん雨が降った次の日は休み。

だから休みのときはだいたい2連休で、ときには3連休になることもありました。

1ヶ月半ほどいましたが、結果的に10日以上は休みでした。


幸い群馬は伊香保や草津といった日本でも有数の温泉街があるところ。

伊香保や草津には行きませんでしたが、
高山村にもいくつか温泉があり、車で30分も走ればさらに選択肢が増えます。

休みの日は他にやることもないので、同じバイトの相方と温泉ばかり行ってました。


今年は秋になっても暖かい日が続いていましたが、
さすがにバイト期間後半になってくると寒い日も増えてきて、朝方などは氷点下になる日もあり、
白い息を吐きながら、霜が降りた畑で手や足先の感覚を失いながら作業することもしばしばでした。


すべての畑の収穫が終わったあとは、種芋の選別作業が一週間くらいありました。

腐っていたり、病気になっている種芋を取り出し、
問題ない種芋は機械で大きさや重さで分けていきます。

ここでは、おばちゃんたちが一つ一つ手に取り土を落としながら選別した種芋を運んだり、
機械で仕分けられた種芋の入ったコンテナを積み上げて行ったり、
それをまた貯蔵のための木箱にまけるといった作業をしました。


11月、12月の住み込み系のバイトはみかんが有名ですが、
人気があってリピーターも多いらしく、なかなか空きがないという話をよく聞きます。

みかんの他にはなかなか仕事が見つからないこの時期に
1ヶ月半という短い期間でサクッと働けるところが
こんにゃくバイトのいいところではないでしょうか。

この時期に住み込みバイトを探している方、群馬に行ってみてはいかがですか?



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