こんにゃく農家の住み込みバイトをやってきました。
この仕事は2年前に求人サイトで一度見かけたのですが、
その時は川上村でまだ高原野菜のバイトをやっていたのでタイミングが合わず、
行くことができませんでした。
そして、今年北海道から戻ってきた次の日に
何気なく求人サイトを見てみたら掲載されていて、
とくに何か予定があるわけでもなかったし、
このタイミングの良さは道が用意されたと考えることもできると思い、
応募してみたところ採用されたというわけです。
私が約1ヶ月半いたのは群馬県の高山村というところ。
高山村
群馬県はこんにゃくの国内の全生産量の85%を占めているそうです。
仕事は、機械で掘り起こしたこんにゃく芋の土を落として、
人が10人くらい入れそうなオリのような大きな鉄のかごにまとめて行くという作業。
土落としは地元のおばちゃんたちが中心でやっているので、
住み込みのバイトは土を落として箕にまとめられたこんにゃく芋を
大きな鉄のかごにどんどんまけていくという力仕事がメインです。
土を落とすときは芋から生えている生子(きご)もぽきぽき折って、
芋とは別に集めて行きます。
生子(きご)というのはこんにゃく芋からにょきにょきと伸びてくる、
早い話がこんにゃく芋の子ども。
夕方、畑から帰ってきた後は、その日集めてきた生子を
貯蔵するための薄い木の箱にまける作業があります。
この生子を翌年春植え付け、秋に種芋を収穫。
その種芋を翌年も植え付けさらに生長させ、
そしてその翌年、三年目にしてようやく出荷するのだそうです。
冬の間、生子と種芋は暖かくして貯蔵庫で保管します。
出荷する芋を収穫する畑のときは帰ってからの作業が生子を木箱にまけるだけですが、
種芋を収穫する畑のときは、その日収穫した大量の種芋も木箱にまけることになります。
多い時でコンテナ300個ほど、夜7時すぎまでかかることもありました。
ざっとですが、仕事内容はだいたいこんな感じです。
畑の土がぬかるんでいると仕事にならないので、雨の日やたくさん雨が降った次の日は休み。
だから休みのときはだいたい2連休で、ときには3連休になることもありました。
1ヶ月半ほどいましたが、結果的に10日以上は休みでした。
幸い群馬は伊香保や草津といった日本でも有数の温泉街があるところ。
伊香保や草津には行きませんでしたが、
高山村にもいくつか温泉があり、車で30分も走ればさらに選択肢が増えます。
休みの日は他にやることもないので、同じバイトの相方と温泉ばかり行ってました。
今年は秋になっても暖かい日が続いていましたが、
さすがにバイト期間後半になってくると寒い日も増えてきて、朝方などは氷点下になる日もあり、
白い息を吐きながら、霜が降りた畑で手や足先の感覚を失いながら作業することもしばしばでした。
すべての畑の収穫が終わったあとは、種芋の選別作業が一週間くらいありました。
腐っていたり、病気になっている種芋を取り出し、
問題ない種芋は機械で大きさや重さで分けていきます。
ここでは、おばちゃんたちが一つ一つ手に取り土を落としながら選別した種芋を運んだり、
機械で仕分けられた種芋の入ったコンテナを積み上げて行ったり、
それをまた貯蔵のための木箱にまけるといった作業をしました。
11月、12月の住み込み系のバイトはみかんが有名ですが、
人気があってリピーターも多いらしく、なかなか空きがないという話をよく聞きます。
みかんの他にはなかなか仕事が見つからないこの時期に
1ヶ月半という短い期間でサクッと働けるところが
こんにゃくバイトのいいところではないでしょうか。
この時期に住み込みバイトを探している方、群馬に行ってみてはいかがですか?